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餅つきの由来|正月に餅を食べる意味とは?

2020年01月02日

お正月と言えば鏡餅。お寺や神社で餅がお供えされるのはもちろん、各家庭でも大晦日に餅を飾ってお正月に頂くことが多いのではないでしょうか。

各地のお寺や神社では、年末になると餅つきの行事が開催されます。蒸したもち米を臼に入れ、杵でぺたぺたとついていくと美味しい餅が完成します。実際にイベントなどで餅つきを体験した方もいらっしゃるかと思います。

さて、ではなぜ餅つきは年末年始の伝統文化となっているのでしょうか?今回のコラムでは餅つきの由来や正月に餅を食べる意味などを解説していきます。

餅つきの由来

餅つきは稲作が盛んな日本独自の文化です。その歴史は古く、平安時代頃から日本の各地に広まっていったとされています。鏡餅が誕生したのも平安時代のことです。お正月に限らず、祭事のお供え物として餅は欠かせないものでした。

古来より、餅つきは年末年始にお供えする鏡餅を用意するために行われてきました。鏡餅はお正月にお迎えする「年神様(歳神様)」へのお供え物です。

年神様はお正月になると高い山から降りてきて、家々に幸福をもたらすとされています。年神様をきちんとお迎えするために、その年に取れた稲に感謝の気持ちを込めながら餅をつき、鏡餅を用意するのです。

また、餅つきは必ず複数人でなくてはできないため、地域の結束を高めるといった意味合いも込められています。

正月に餅を食べる意味

お正月には鏡餅を飾り、お雑煮や焼き餅などにして頂きます。鏡餅は、鏡に形が似ていることからその名前が付けられました。三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)をかたどったものであるとも言われます。

角のない大小二つの餅を重ねることで、新年を円満に重ねるという意味があります。また、二つの餅は太陽と月、陰と陽を表しています。

鏡餅は一般的に1月11日または15日に頂きます。神前に供えた鏡餅を頂くことを「鏡開き」といいます。

鏡餅は年神様へのお供え物、つまり年神様の依り代となるものです。年神様がいらっしゃる間は鏡餅を食べてはならず、松の内の期間は神前に供えておかなくてはなりません。

松の内の期間にお供えしていた鏡餅は、年神様が依り付いた特別な餅です。年神様の力が込められた餅を頂くことで、新たな1年を平穏無事に送ることができるとされています。

ぜひ年神様への感謝の気持ちを込めながら、鏡餅を頂いてください。