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浄土真宗の法名とは?戒名との違い

2020年02月14日

皆さんは「戒名(かいみょう)」や「法名(ほうみょう)」といった言葉を聞いたことがありますでしょうか?実際に戒名や法名の手続きをしたことがなくても、言葉を聞いたことがある人は多いのではないかと思います。

今回のコラムでは浄土真宗における法名とは何か、そして戒名との違いについてまとめていきます。

法名とは?

法名というのは、浄土真宗において仏弟子になった者に与えられる名前です。浄土真宗の門徒が法名を授かる儀式のことを「帰敬式(ききょうしき)」といいます。基本的に法名は本山で授かることが推奨されています。

法名は親鸞聖人の信徒になると誓った者に対し、仏弟子の証として与えられるものであるため、本来であれば生前に授かるものです。しかし、現代では一般的に法名は死後に与えられる名前として浸透しています。

法名は葬儀で必要になってくるので、基本的には葬儀が執り行われるまでに法名を頂いておきます。もし葬儀に間に合わなかった場合でも、位牌やお墓などで法名が必要となるので納骨までには頂くのが一般的です。

戒名と法名の違い

・法名…浄土真宗の仏弟子となった証
・戒名…浄土真宗以外の宗派で仏弟子となった証

戒名と法名の意味はほとんど同じです。法名というのは浄土真宗だけの特別な呼び方であり、他の宗派では仏弟子になった証に与えられる名前を戒名と呼びます。

戒名というのは、お釈迦様の戒律を守る仏弟子に与えられる名前です。しかし浄土真宗においては「戒律を守り厳しい修行を積む」というよりも「日常の中で法(教え)を全うする」という考え方がされているため、戒名ではなく法名と呼ばれるのです。

なので浄土真宗の方は法名、それ以外の宗派の方は戒名を頂くということになりますね。

浄土真宗の法名は基本的に以下のようにつけられます。

・男性…釋○○
・女性…釋尼○○

「釋」というのは「釈」の旧字体です。お釈迦様の弟子という意味があります。

他の宗派の戒名は以下のようにつけられます。

・男性…○○信士、〇〇居士、○○院○○信士、○○院○○居士
・女性…○○信女、〇〇大姉、○○院○○信女、○○院○○大姉

戒名にはランクがあり、お布施の金額によって頂ける戒名が違います。金額は寺院によって異なりますが、ランクの高い戒名を頂くためには高額なお布施を用意する必要があります。

なお浄土真宗の法名にはランクという概念はありません。

法名と戒名の意味はほとんど同じものですが、浄土真宗とそれ以外の宗派で呼び方が違うということだけ覚えておきましょう。