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お彼岸はいつ?お彼岸の過ごし方とは

2020年03月02日

春や秋に差し掛かると「お彼岸」という言葉を耳にする機会が増えますが、お彼岸がどのようなものなのかご存知ですか?お墓参りや先祖供養をするということは分かっていても、詳しい日にちや言葉の意味は知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、お彼岸の意味や過ごし方について紹介をしていきます。今年からのお彼岸の過ごし方としてぜひ参考にしてください。

お彼岸はいつ?

まずお彼岸の日にちですが、春分の日と秋分の日を中日として前後三日間がお彼岸の期間と定められています。

例えば3月20日が春分の日の年の場合、3月17日が彼岸入りとなり3月23日が彼岸明けということになります。つまりお彼岸の期間は3月17日~3月23日までの七日間ということですね。秋のお彼岸も同様に秋分の日を中日とした七日間になります。

仏教の宗派においてお彼岸には「彼岸会(ひがんえ)」という法要を行い、先祖供養をします。

お彼岸は仏教の発祥地であるインドには無かった日本独自の風習です。ではお彼岸の風習は一体どのようにして始まったのでしょうか?

春分と秋分は一年の中で太陽が真西に沈む日でもあります。仏教では「西方浄土(さいほうじょうど)」という考え方があり、これは極楽浄土が西の方角にあるという思想です。この思想から、太陽が真西に沈む日である春分と秋分の日に、「太陽が沈む方角=極楽浄土のある方角」へ礼拝をしたのがお彼岸の起源だと言われています。

現代では先祖供養やお墓参りの日として浸透しているお彼岸ですが、もともとは極楽浄土に生まれ変われるよう願いを込めて始まったものだったのです。

お彼岸の過ごし方

お彼岸の過ごし方ですが、特別に何かをしなければならないということはありません。一般的には下記のような過ごし方をする人が多いです。

・お墓参りをする
・お仏壇にお供えをする
・彼岸法要(彼岸会)に参加する

お彼岸の期間は七日間ですので、その期間中に先祖供養となるようなお参りをしましょう。彼岸法要に参加できなくても、お墓やお仏壇を綺麗に掃除してお供え物をするだけで十分です。

お彼岸で大切なのはご先祖様を偲ぶ気持ちです。もしお参りをする時間が取れなくても、ご先祖様への感謝の気持ちを持って過ごせればそれで大丈夫なので安心してくださいね。