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一問一答パート10

2023年01月28日

仏教・仏事

 

お寺の本堂や家のお内仏(仏壇)にお参りした時、「南無阿弥陀仏」と称え、合掌をしますが、合掌する意味として、正しいのは次の①から③のうちどれでしょうか?

①仏さまに自分の願いを叶えてもらうため

②仏さまへの敬いのこころをあらわすため

③亡き人・ご先祖さまに安らかに眠ってもらうため

 

 

解答・解説

②仏さまへの敬いのこころをあらわすため

浄土真宗の門徒がお参りするとき、最も基本となる作法が合掌です。合掌は、古来よりインドで行われてきたもので、仏教伝来とともに日本に伝わってきました。インドでは、「ナマステー」と称え合掌されますが、「ナマス(namas)」は「南無」、「テー(te)」は「あなたに」という意味で、「あなたに礼拝します」という敬いのこころをあらわしています。 私たちは、亡き人を偲びつつも、一方では自らの思いを叶えるために合掌しているのではなしでしょうか。そうした自分の思いを超えて「真実に生きよう」と呼びかけてくださっている仏さまのはたらきに手を合わせ、「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えるのです。