お知らせ

仏教にまつわる年中行事

2023年12月24日

①修正会

年の初めに、1年間の歪みやねじれを正す(本来に戻す)ことを心がけて行う行事です。現在は満年齢を使いますが、かつてはすべての人が1月1日に歳を1つ加えていたので、正月は大きな区切りでありました。仏教の教えも勝手な解釈をしたり、聞きかじったままであったりしがちです。新年には、正しい教えを確かめましょう。

②お彼岸

正しくは「到彼岸」といい、「波羅蜜」の意訳です。彼岸(向こう岸=悟りの世界=浄土)に到達しようということ。太陽が真西(極楽浄土があると考えられた)に沈む3月の春分と9月の秋分を中日とし、前後3日を合わせた7日間に行う行事で、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」といいます。

③お盆

安居(出家者の研修)の最後の日、旧暦7月15日を盂蘭盆と呼んで、その日に祖先を供養する行事を行う風習のところが多いようです。新暦7月15日や遅れの新暦8月15日に行うこともあり、盆踊りや地蔵盆、送り火など、地方ごとに様々な風習や行事が行われます。

④除夜の鐘

12月31日の除夜(大晦日の夜)の深夜0時を挟む時間帯に、寺院の鐘をつく習慣があります。多くの寺院で108回つかれます。108という数については諸説ありますが、一般的には煩悩の数を表すと考えられています。他には、12ヶ月と24節気と72候を足した数(1年間)とか、四苦八苦の4×9+8×9を取り払うとも言われています。